ドライアイスとは、二酸化炭素に圧力をかけて体積を小さくし、冷却して固体にしたものです。温度が氷よりも低温で液体にならずに気化してしまうため、扱いが比較的容易であり、保冷剤としてさまざまな形でご利用いただくことができます。
ドライアイスを一番よく使われるのは、やはりスーパーなどの食品関係の企業です。アイスクリーム、ケーキ、魚、などの業種の方々は毎日ドライアイスが欠かせません。
アイスクリーム・ケーキ等は、購入したお客様へお渡しする際に一緒にいれて鮮度を保つために使います。また、取れた魚の鮮度を保ちながら長距離運送する手段としても、ドライアイスは欠かすことができないものとなっております。
■主なドライアイスの利用商品
・アイスクリーム・ケーキ・鮮魚
・冷凍食品 etc.
ドライアイスはものを冷やすだけでなく、その特性から様々な演出を行うことができます。
舞台演出、コンサート演出などはもちろん、TVや映像作品などの演出としても、盛んに使用されています。 ドライアイスなら、スモークマシンとは一味違った絶妙な演出も可能になります。
その他、結婚式のケーキ入刀や入場のシーンでよく使われ、下から浮き上がる白雲演出は、華やかさを演出するのに最適です。
■主なドライアイスを演出シーン
・舞台演出・コンサート・ライブ・結婚式・学園祭・TV演出・誕生日パーティ・カラオケボックス・PV作成・その他の映像作品など
医療機関でも、ドライアイスは非常に重宝されています。
血液や検体、ワクチンなどの保管には細心の注意を払う必要があるので、輸送の際や、薬品製造時の冷却剤にも、ドライアイスが利用されています。
また、低温実験用として、ドライアイスが使われる場合は、用途や対象とする食品などに応じて、ドライアイスの形状、昇華速度、冷却速度など、異なったドライアイスを使い分けることもできます。
それぞれ、ドライアイスの融解(昇華)温度は同じですが、形状によって、表面積が異なるために急速冷却用、保冷用など使い分けられています。
ドライアイスは、-78.9℃という、きわめて低温なものです。その特性を利用して、一般的に「遺体の保存」で利用されています。葬儀社などでは、必需品といってもよいでしょう。
また、ドライアイスは、時間をかけて次第に溶けていきますので、比較的長時間保冷可能です。その点でも、遺体保存には非常に適しているのです。
さらに、ドライアイスは液体にならずに炭酸ガスへと昇華しますので、無臭で後処理に手が掛かからないという、大きなメリットがあります。
大切なペットが亡くなった時の、火葬までの保存用にもご利用ください。